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わたし、定時で帰ります。 [本や映画などの紹介]

来週火曜日午後10時スタートのドラマ。

労働組合チックな話ではないけど、こんな話がドラマになる社会。
一見の価値はありますよん。

なんで、人は残業してしまうのか・・・、みたいなです。
とりあえず、ドラマ観る余裕のある働き方しましょう(笑

「わたし、定時で帰ります」
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原発労働者 [本や映画などの紹介]

彼女の視点があらためて原発問題というよりも、避けてはならない問題を突きつけてくる。
原発についても、ここ30年の原発労働について語られていないことへ自身がそれをなしている。
希望が見える。小さな新書。

『原発労働者』寺尾紗穂


【平時の原発労働を知る】

日本に地震があるから、津波があるから、ではない。
安全基準が信用できないから、放射能が漏れると怖いから、でもない。
今から私がスポットをあてるのは、
チェルノブイリや福島のような大事故となった非常時の原発ではなく、
平時の原発で働き、日常的な定期検査やトラブル処理をこなしていく人々だ。
彼らの視点に立つことで、社会にとっての原発、ではなく、
労働現場としての原発、労働者にとっての原発、といった角度から、
原発をとらえなおしたい。――序章より

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正社員消滅 [本や映画などの紹介]

「正社員消滅」朝日新書 竹信三恵子


年末企画での、本村さんからの提案のひとつ「時給1500円を現実に」ということがありました。
もちろん賛成です。
このことを現実のもとして、いや、まずはなぜ時給1500円を本気で求める意味があるのかを、共有してきたいものです。

そのためにも、この竹信さんの新書には、多くの示唆を与えられます。

ぜひ、お読みくださいませ。

時給で賃金を数えなきゃいけなくなったのはなんでだろう・・・・・まずはそこからかも。
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そうか!家事ハラだったんだ! [本や映画などの紹介]

賃労働だけがいびつに「讃美」されてきた社会、
働くというのは、生活、生きるために必要なことなはず。
家事、ケア労働とは、ごくごく人として当たり前に豊かに生きるために最低限のしごと。
なぜかそれが追いやられている社会。
そこに生きづらさの原因があるのではと。



『家事労働ハラスメント 生きづらさの根にあるもの』竹信三恵子

食事の支度や後片付け,洗濯,掃除,育児に親の介護…….本来,だれもが必要とする「暮らしの営み」のはずの労働が,不公正な分配によって,どのように生きづらさや貧困を招き寄せていくのか.終わりなき「見えない労働」を担う人びとが,社会から不当に締め出されている実態に光をあて,直面する困難から抜け出す道を内外にさぐる.


■著者からのメッセージ
 日本社会にはびこる「家事ハラ」に喝!

 私たちの人生には、対価が払われる仕事以外に、日々の食事を用意し、子どもや高齢者をケアするといったもうひとつの労働、家事労働があります。この労働を、だれが、どのように分担するかは、その社会の働き方、福祉、産業に至るまで影響を及ぼします。海外では、社会の変化に見合った家事労働の新しい分担へ向け、すでにさまざまな政策がとられています。それなのに日本社会では、家事労働は無視され、時に蔑視され、これを担った人々は、十分に外で働けないため、経済力や発言力を奪われがちな状態が続いています。これが、「家事労働ハラスメント」です。
 パートの働き手やひとり親家庭など、実は意外に多くの人々が、この「家事ハラ」の被害にあっています。ところが、「女性が輝く」を叫ぶアベノミクスは、むしろ「家事ハラ」を強める方向に動いているようにさえ見えます。家事ハラにストップをかけること。それが日本社会の貧困と生きづらさを大きく変えて行くはずです。「それって家事ハラ!」を合言葉に、働き方と暮らしを変えていきませんか。

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怠ける権利! [本や映画などの紹介]

7月に刊行された『怠ける権利!』小谷敏

決して「怠ける」こととは違うことですが、(!)ここまで危機的な権利(!)として主張するしかない危機的状況。
今年の暑い夏、「真面目」に学ぶ大事な1冊ではないでしょうか。



はじめに

第1章「怠ける権利」とは何か

1 ポール・ラファルグという生き方

「現代のオブローモフ」──一九七〇年代の若者たち/「怠ける権利」との出会い/美しく自由に生きる権利

2「怠ける権利」とは何か
「労働の権利」への反駁/過剰生産がもたらすもの/機械の奴隷に堕した人間/「怠ける権利」とは何か

3 働き過ぎだよ、日本人

「前工場法的労働実態」/勤勉さが招いた? 長期不況/供給は需要を生まない──竹中改革の愚/過剰生産を超えて/「爆買い」と貿易戦争──過剰生産のはけ口を求めて

第2章 わが孫たちの経済的可能性?
     ──ケインズの予言はなぜ外れたのか

1 バートランド・ラッセル『怠惰への讃歌』

奴隷の道徳としての労働の讃美/一日四時間の労働で足りる世界/労働と報酬の問題──ベーシックインカム論の源流

2 ジョン・メーナード・ケインズ「わが孫たちの経済的可能性」

ジョン・メーナード・ケインズ/「わが孫たちの経済的可能性」/「足るを知る」──ケインズとラッセルのイギリス/外れてしまった? ケインズの予言

3「相対的ニーズ」に支配される人間──ソースタイン・ヴェブレン

「アメリカン・ドリーム」の光と翳/「金ぴか時代」のアメリカ


4 世界のアメリカ化と「相対的ニーズ」の支配

「世界経済の黄金時代」と世界のアメリカ化/文化という「ソフトパワー」/上昇する「絶対的ニーズ」/人間の価値を図る尺度としての収入──イチローかく語りき

第3章 勤 勉──死に至る病
1 過労死大国ニッポン

Tさんの悲劇/はじまりは一九八〇年代?/過労に斃れる「企業戦士」

2 日本人は勤勉か?

国民性っていうな!/「日本人は勤勉ではない」/「勤勉のエートス」とその成功体験

3 過労死の悲劇はなぜ繰りかえされるのか

「自発的隷従」という病/「死に至る勤勉」のルーツを求めて/「自発的隷従」は「自発的」か?

第4章「奴隷の国家」がやってきた

1「奴隷の国家」とは何か

奴隷とは何か/資本主義の誕生/「奴隷の国家」の方へ/もう一つの古典的自由主義

2「愉快なニッポン」とその終焉──一九六〇年に起こったこと

「昭和」への郷愁/「愉快なニッポン」──一九五〇年代/「愉快なニッポン」の終焉──一九六〇年に起こったこと

3「奴隷の国家」がやってきた

保護された自営業者たち──「経済成長総力戦体制」の諸相①
「沈黙の春」の方へ──「経済総動員体制」の諸相②
制度化された階級闘争──経済総動員体制の諸相③

生と死の施設化──システムによる生活世界の植民地化①
企業社会のサブシステムとしての核家族──システムによる生活世界の植民地化②
ジャイアンの苛立ち──システムによる生活世界の植民地化③

4 サラリーマンは気楽な稼業だったのか?

サラリーマンという表象/ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用
会社に従属する個人
「経営家族主義」──あるいは「システムと生活世界の相互植民化」について
サラリーマンは気楽な稼業か?

第5章「社畜」の誕生──「包摂型社会」のゆらぎのなかで

1「右肩上がりの時代」の終わり──プラザ合意からバブル崩壊まで

プラザ合意と円高不況──日本とアメリカの「相互植民地化」
サッチャリズムとレーガノミクス──新自由主義の時代
国鉄民営化が意味するもの──中曽根康弘と「戦後政治の総決算」①
破棄された社会契約──戦後政治の総決算②
バブルとその崩壊

2「社畜」の誕生

「田中さんはラジオ体操をしなかった」
いじめの「発見」
「包摂型社会」の勤労者像としての「サラリーマン」
「排除型社会」の出現/「社畜」の誕生──「包摂型社会」のゆらぎのなかで
個人は弱し、法人は強し

3 男と女と若者と──「社畜」の時代の文化革命

資本主義の文化的矛盾とアノミー
「ダメおやじ」──「社畜」の家庭内表象としての
「女の時代」の虚実
「社畜の国」が生んだオタク文化

第6章「棄民の国家」の方へ

──「失われた10年」に起こったこと

1「失われざる10年」の記憶

文化──「クールジャパン」の方へ
政治──五五年体制の崩壊と「市民」の台頭

2「棄民の国家」の方へ

「システム」の機能不全
「棄民の国家」の方へ

3 叩かれた「怠け者」

少年犯罪と「ユースフォビア」
叩かれた「怠け者」──「若者論の失われた10年」
統計の詐術と「世代の堕落史観」──若者への偏見を生み出したもの

第7章「純ちゃん」と「晋ちゃん」──「棄民の国家」の完成

1「自己責任!」──小泉純一郎とその時代

「自民党をぶっ壊す」──ポピュリズム政治の幕開け
ナルシシズムが浸透した日本社会
エゴイスト角栄VSナルシスト純一郎
イラク人質事件と「自己責任論」
「公務員の身分を剥奪する!」──郵政民営化選挙

2「生きさせろ!」──「棄民」たちの逆襲

見出された貧困──「ワーキングプア・ターン」
声をあげ始めた若者たち
「丸山眞男をひっぱたきたい!」──平成と昭和の世代間戦争
秋葉原の惨劇──「まなざしの不在の地獄」
働く人への同情/働かない人への偏見


3「棄民の国家」の完成

二度の政権交代──日本政治の漂流
「遊戯」・「饗応」・「称号」──「自発的隷従」を調達する安倍政権
ナルシシズムの二つの形──「純ちゃん」と「晋ちゃん」①
構造改革と「アベノミクス」──「純ちゃん」と「晋ちゃん」②
「棄民の国家」の完成

第8章 子どもと若者に「怠ける権利」を!
1「ゆとり教育」ってなんだ?──戦後教育を振り返る

「これだからゆとりは!」──二〇一〇年代の若者たち
「系統主義」と「経験主義」──教育思想の二つの流れ
「詰め込み教育」の時代──高度経済成長期
「生きる力」と総合的学習の時間
「ゆとり教育」の退場

2「ゆとり」って言うな!

「PISAショック」の謎
ランキング至上主義──新自由主義社会の教育改革
「学力低下」は幻だった?
「ゆとり」を敵視する国
教師と子どもに「怠ける権利」を!

3 若者にも「怠ける権利」を!──「自発的隷従」を超えて

天国か、地獄か──若者の人間関係
「空気を読むこと」=社会に出るための準備教育
ノーポピュラーカルチャー、ノーライフ
「私たちは埋没したい!」──「コミュ力」という名の妖怪
若者にも「怠ける権利」を!


4 本当は恐ろしい能力主義

「スクールカースト」とは何か
「すること」から「であること」へ──「超近代」の逆説
「友だち地獄」と「スクールカースト」を超えて
本当は恐ろしい能力主義──相模原の事件を考える
「人は皆、精神病者であり、身体障碍者である」──能力主義と自己責任論を超えて

第9章 ベーシックインカムと「怠ける権利」

1 人工知能はベーシックインカムの夢をみるか

名人がコンピュータに負けたころに棋士たちの世界で起こったこと
「機械との競争」──労働市場からの退場を強いられる人々
「スーパー子ども」──人工知能時代の「期待される人間像」
なぜ技術の発展が災厄となるのか?

2 グローバリゼーション──「一%」と「九九%」

グローバリゼーションとは何か
「禍福は糾える縄の如し」──ソ連崩壊の教訓
拡大する格差/「一%」に抗う「九九%」──反グローバル運動
「エリートの反逆」への「大衆の反逆」──ポピュリズムを生み出したもの
地域通貨──庶民の「生きる力」

3 ベーシックインカム──「怠ける権利」をめぐる攻防

ベーシックインカムとは何か?
「怠ける権利」をめぐる攻防/本当は恐い福祉国家
「働かなくてもいいじゃない」──ホリエモン「参戦」のインパクト
「怠ける権利」より「働く権利」を!──左派・リベラルの主張

4 ベーシックインカム導入で人々は働かなくなるか?

「フリーライダー」大歓迎!──九割の労働が必要なくなる未来
ルトガー・ブレグマン『隷属なき道』
「負債としてのお金」──銀行支配が強いる経済成長
「お金は人権だ!」
BIを可能にする国民的合意とは?

第10章「なまけ者になりなさい」

1 水木しげるの幸福論

水木しげるは「怠け者」か?
水木サンの幸福論

2 若者を過労死へと駆り立てるものは?

「学生消費者主義」──「上から目線」の若者たち
「わがままな消費者」と「忠実な労働者」──若者たちの二面性
「他人との比較」はやめられない
「好きの力」を信じた挙句に──「やりがい搾取」から過労死へ

3 坂道を下る──二一世紀的ライフスタイル

成長の時代の終わり──二〇三〇年の世界再訪
エネルギー革命の末路──福島第一原発事故
地方分権の方へ──坂道を下る①/自営業の復権──坂道を下る②
兼業社会の方へ──坂道を下る③

4「怠ける権利」を阻むものは?──長時間労働信仰とジェラシー

なお生き残る長時間労働信仰
練習をし過ぎると野球が下手になる──長時間労働神話に抗して
「働かざる者食うべからず」
ジェラシーが阻む「怠ける権利」

5 ゲゲゲのヴェブレン──「なまけ者になりなさい」

「親性傾向」と「製作者本能」──困難の中で培われた利他的な人間性
「怠惰な好奇心」とは何か
「プラグマティズム」──「怠惰な好奇心」の敵対者としての
「プラグマティズム」に支配された大学
宇沢弘文──水木とヴェブレンをつなぐもの①
前近代へのノスタルジア──水木とヴェブレンをつなぐもの②
「怠惰な好奇心」の赴くままに生きよ──ヴェブレンと水木しげるの教え


 あとがき
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「資本論」を漫画で! [本や映画などの紹介]

『まんが 資本論』


講談社から今年4月に発行されたこの漫画。
なぜ今なのか?
今こそなのか?

とにかくマルクスなんて知らないというあなたも読んでみて欲しい。
資本論なんて小難しそうと思うあなたも読んでみて欲しい。

最後はきっと感動の涙が沸いてくるはず。

良い資本主義もあるとか、民主的な資本主義にすればいいとか、資本主義社会でなかったら、豊かになることはできなかったとか、そんなたわごと言ってる場合ではないとわかるはず。

漫画で十分、資本論に触れてみてはどうでしょうか?


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巳年キリン『働く、働かない、働けば』 書評 [本や映画などの紹介]

『働く、働かない、働けば』書評  (三一書房 2017年、1300円+税) 反天皇制運動Alert19より転載


<2018BROKEN JAPAN>を思い知るために
                       たけもりまき(フリーターユニオン福岡)
 
 2017年大晦日、私の生まれ育った北九州市の八幡で、27年の営業を続けたスペースワールドというテーマパークが閉園し、惜しむ声が大きく報じられたりもした。風景は様変わりしたが、私の記憶は1901年に操業開始した近代資本主義を象徴する官営八幡製鉄所のまま、その溶鉱炉の火が消え現れたのがスペースワールド、次はイオン系の商業施設となるらしい。そういった日常で繰り広げられる資本制社会の浮き沈みは、ちっぽけな一人の人間、労働者をどこまでも惑わせる。社会が壊れていることに気付かせる情報は溢れてはいるが、多くの人はそれを見ようとはしないし、壊された当事者自身こそが向きえ合えない。この本は、そんなちっぽけな一人の労働者の声を通じて、その「惑い」に気づかせ、「壊れ」に立ち止まらせる。
 幻の高度経済成長に浸かってきた私が、「反資本主義」を掲げ、「働かないぞ!」をキャッチフレーズに結成した労働生存組合フリーターユニオン福岡だが、ここに集う面々はこの本の登場人物そのまんまだ。そんな彼らと7.8年ほど前、反資本主義では最前線だろうと小倉利丸の『抵抗の主体とその思想』(インパクト出版会)の読書会をしたが、ほぼ皆きょとんとしたまま終了したことだけを覚えている(笑)その後、ブロークンジャパンは止まる所を知らず、大学を出ても、30歳を過ぎても、正社員なんて働き方は夢のまた夢、日雇いに近い派遣労働で日々拘束され、時給800円前後の低賃金、将来の補償もない不安定な働き方のまま右往左往するものばかり。そんな日本を外側から見たのがブレイディみかこの『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』(太田出版)であり、この本は内側から見たものだ。これを読んでブレイディみかこなら、なんで日本人は「NO FUTYURE!」と叫んでパンクしないんだというかもしれないが。
 しかし巳年キリンのこの本は、「『ここにいていいよ』ってハッキリ言ってもらえないと辛くなってしまう人にはむかないよ」とか、「お金もらえても一度きりの人生を消費されてるかんじには、辛抱できないことがあるよ」というつぶやくような言葉が、右往左往して働くものたち胸にじわっと沁みる。「ああ、どこまで賃労働に支配され尽くした会話なんだ」と一蹴することは簡単だ。しかし、これがこの国のまだ良心というものを備えた労働者の本音なんだということに立ち戻るしかないということを、思い知らされる。賃労働は、労使の契約事項であって、一日8時間以下で、労働に見合った賃金さえもらえば、事足りるはずだという当たり前のことが実行されないまま、資本主義は破綻しつつある。そのことに気付き、立ち返るための労働組合であり、労働運動だと叫びたいけど、何かがもう手遅れになっていることに気付かせる本だ。
 労働者が、企業の歯車なんて前近代のことだろうと思っている人たちへ、これが2018年日本の労働者の大半の現実であることを知らない人たちへ、そして、日本は民主主義社会だよ、個人は尊重されるんだよ、さらには、日本人は偉いんだよと教えられたものたちへである。ここに描かれた世界がごく稀な一部の「働く人」を描いているとしか思えない日本人がそこにいる限り、この国は、この社会は壊れ続ける。だから、この本をベストセラー化すべく広め、さらには無償でも、国定教科書にでもして、これからを生き延びねばならないものたちに、「強制的」に読ませるべきである。近代市民社会の行く末が、タイトルのとおり「働く、働かない、働けば」と「働くこと」に支配され、増殖し続けているからだ。
 最後にこの本は、私らが求めるべくは、金が無くても豊かに生きる術であり、経済的貧困であっても人間が壊れない社会であると、教えてくれる。そのために「生活保護だって受給できるんだよ、ぎりぎりこの国はねっ」と、福祉国家であることも忘れない。労働組合運動の活動家としては、「労働者よ、企業と立ち向かい、闘え」と言いたいところだけれど、2時間程度の時給賃金と一日の休憩時間さえあれば読めるマンガ仕立てのこの本を手にとって欲しい。その程度のゆとりも豊かさもないのは社会が悪いのであって「あなた」の責任ではない、がしかし、それを手に取るのは「あなた」自身でしかないのだから。
                    {註}ここで「働く」とは「賃労働」を指すことは言うまでも無い。


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『労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱』 [本や映画などの紹介]

光文社のHPからまんま貼り付けました。すみません。

とうとう新書まで出してしまったようですが、素晴らしい、えらいなあ。
ぜひ、読みたい本です。
フリーターユニオンに関心ある人もない人も(笑)必読の著書。




労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 ブレイディみかこ/著

全世界を驚かせた2016年6月の英国国民投票でのEU離脱派の勝利。海外では「下層に広がった醜い排外主義の現れ」とする報道が多かったが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」と評す向きも多かった。世界で最初に産業革命を経験し、最初に労働運動が始まった国イギリス。そこでは労働者たちこそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政により社会のアウトサイダーにされつつある彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。
英国在住、「地べたからのリポート」を得意とするライター兼保育士が、労働者階級のど真ん中から、「いつまでも黙って我慢しない」彼らの現状とそのスピリットの源流を、生の声を交えながら伝える。

目次

まえがき

第I部 地べたから見たブレグジットの「その後」
(1)ブレグジットとトランプ現象は本当に似ていたのか
(2)いま人々は、国民投票の結果を後悔しているのか
(3)労働者たちが離脱を選んだ動機と労働党の復活はつながっている
(4)排外主義を打破する政治
(5)ミクロレベルでの考察――離脱派家庭と残留派家庭はいま

第II部 労働者階級とはどんな人たちなのか
(1)40年後の『ハマータウンの野郎ども』
(2)「ニュー・マイノリティ」の背景と政治意識

第III部 英国労働者階級の100年――歴史の中に現在(いま)が見える
(1)叛逆のはじまり(1910年―1939年)
(2)1945年のスピリット(1939年―1951年)
(3)ワーキングクラス・ヒーローの時代(1951年―1969年)
(4)受難と解体の時代(1970年―1990年)
(5)ブロークン・ブリテンと大緊縮時代(1990年―2017年)

あとがき

著者紹介

ブレイディみかこ
1965年福岡市生まれ。保育士・ライター・コラムニスト。96年から英国ブライトン在住。著書に『花の命はノー・フューチャー』(ちくま文庫)、『アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記』『ザ・レフト――UK左翼セレブ列伝』『いまモリッシーを聴くということ』(以上、Pヴァイン)、『ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート』(岩波書店)、『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』(太田出版)、『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房、2017年・第16回新潮ドキュメント賞受賞)、共著に『保育園を呼ぶ声が聞こえる』(太田出版)がある。

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日本資本主義分析と労働時間 [本や映画などの紹介]

ごくシンプルなテーマである。
この本の第18章「日本資本主義と労働時間」森岡孝二は、マルクス経済学に基づき、シンプルに現在の日本の労働時間問題を解く。
なぜいま、過労死、過労自殺なのか?まるで「女工哀史」の時代と変わらない今を解く。

とどまるところを知らない長時間労働、社会問題と言いつつ、残業代ゼロ法案なるものの登場へと進んでいくこの国は?

シンプルに労働時間を見直し学ぶべし。そのための学問が、経済学者の責務ではないか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マルクス経済学と現代資本主義   鶴田満彦(中央大学名誉教授)・長島誠一(東京経済大学名誉教授)編   2015年発行

編者の言葉


独占研究会創立50周年を記念する本書が、経済学の規格化・制度化を推進しようとしている一部の経済学者の企図に対して、現状批判的で、自由で多様な経済学の新しい途を切り拓き、さらには、格差と不平等に満ち、維持可能性を喪失しようとしている現状そのものの変革に役立つことを希望している。

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ちょっと今から仕事やめてくる [本や映画などの紹介]

『ちょっと今から仕事やめてくる』


現在公開中の映画だが、原作が売れたらしい。
もちろん映画も入ってるよう。

長時間労働、パワハラがここまで「時流」となっている社会。
いったい、なんなんだと思う。

映画を観たり、小説を読むゆとりのある労働者がいるだけでもほっとしますが、
とりあえず映画でも観に行きましょう、みなさん。

そして、誰かに相談しましょう。
もちろん、フリーターユニオンへも。
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