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FUF通信42号発行しました。 [組合活動]

通信42号を発送しましたので、読者のみなさんにはもう手元に届いてることと思います。
早速、カンパを振り込んでくださった皆様、また感想を送ってくださった方、本当に感謝です。
反応があることこそ、通信を発行する大きな意義であり、また一番大事な財政を指させていただくことは、何よりもありがたいことです。心よりお礼申し上げます。

新に通信を購読してみたいかたもどうぞご連絡くださいませ。


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今号のテーマ:コロナ「禍」を生き延びるー分断と混迷を越えてー

あっという間にコロナ状況が1年を過ぎています。この1年で、何が見えてきたのか、起こっているのか、自分たちの目でみたこと、考えたことを発信してみたいと思いました。




コロナと人権と資本主義

 コロナという文字を見ない日がなくなって1年が経とうとしているが、今あるコロナ「禍」とは、国策の愚に尽きる。チープなアベノマスクと10万円の給付金をばらまいた以外は(その他は各自の申請)、すべてのつけを感染者という名の弱者はじめ労働者へ回すという国の魂胆だ。フリーターユニオンに直接的なコロナ災害での労働相談が増えたわけではないが、そのしわ寄せはじわりじわりとそれぞれの職場や生活を心身両面にわたって脅かしている。敵はコロナウイルスではないことを、しっりと見据え改めてこの状況を知恵を寄せ集めて乗り越えていくこと、それが今回のテーマである。
 まず、この「コロナ大本営発表」はどこから発されているのかという情報統制の問題。少なくともこれまでのウイルス対策治療は町医者でもなされてきたが、そうでないこと自体十分異常な情報統制かる管理だろう。感染者や事業主への罰則だけを強化する立法政策を、より内面化した「世間」では、マスク絶対視の思考停止状態をもたらしてはいないか。「新しい生活様式」とのフレーズだけは浸透しているが、内実は、リモート在宅ワークの推進とウイルス監視のためのアプリ投入程度で、低賃金で働く現場労働者には一切関係ない。ひいては、飲食業界や夜の街での営業自粛は、弱い個人事業主いじめでしかなく、つまるところデリバリーの増殖によるウーバーや、ネット買いをはじめとしたインターネットに依存する生活によってGAFAといわれるアマゾンなどのグローバル企業に吸い取られる政策であり、資本主義は化け物のように変貌している。このコロナ禍は、先端技術を駆使してきたはずの「先進国」において対応付加という危機を煽られ、諸外国との円滑な行き来までが停止している。これを戦時といわずしてなんだろうか。コロナであろうがなんであろうが、近代資本制社会は戦争とセットだということをおさらいしておこう。
 一方でなぜか斎藤幸平といった若手学者が人気をはくし「マルクス資本論」が見直される風潮もないわけではないが、国家権力はコロナ禍を見通してか、目前にして戦後最大の大弾圧を強行した。「生コン界のドン」といわれた関西生コン労働組合武委員長(「武健一郎が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか」旬報社)は、資本論を学ぶまでもなくこれを実践してきた人だ。紙幅が限られているのでこれについてはぜひご一読をお願いするとして、いかにして資本制社会と抗うのか、共存できるかを実践した人だ。それはすべての労働者、中小零細企業の経営者も含んだ人間の尊厳を守るための労働組合運動であり、「持続可能な社会」なんてものではない。
 このようなコロナ禍状況を踏まえ、コロナ禍にアメリカで起こったBLM運動の組合員による生の取材レポートをはじめ、コロナ対策という名の予断と偏見、排除や人権侵害が職場や身の回りの生活で見え隠れしていること、その差別や排除は資本制社会の生きづらさをそのまま反映していることなどをテーマとした。ゲスト投稿として、夜の街バッシングを直接的に生活破壊として受けているキャバ嬢を中心として結成されたオウルズユニオンから田中みちこさんの報告もいただいた。今後ともゆるくつながっていきたい。
 近代資本制社会で、人として生きるには具体的な資本と向き合い仲間とつながる労働組合運動しかないことを、今回もまた確認して「緊急事態」を乗り越え冷静に歩んでいこう。



2021.2.17通信42号.jpg





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