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映画「アリ地獄天国」監督の話より [イベントなど告知]

海外でも評価の高いドキュメンタリ映画「アリ地獄天国」が、来年2月13日福岡のKBCシネマでも上映される予定だそうです。
ぜひとも、多くの労働者のみなさんに見ていただければと思います。

土屋監督の話から、以下抜粋。

「半沢直樹」に重なる!ブラックな会社にひとり立ち向かう主人公の現在は?「アリ地獄天国」1年後の報告

「この作品を作ったひとつの理由として、ひとりでも会社と闘えることを知ってほしいという気持ちがありました。労働組合や弁護士をはじめ、困ったときに駆け込める、力になってくれるところがある。そのことを知ってほしいと思いました。

 なぜなら、やっぱり働く中で理不尽な目にあっているのならば、ご自身が積極的にアクションを起こして闘わないとこの問題はいつまでたっても変わらない。誰かが言わないと、『ブラックな企業体質』は改善されないし、そこで働く人々の意識も変化しませんから。

 心も体もボロボロになってもう気力体力尽きている人に鞭打って『立ち上がれ』とは、私からは言えない。でも、少しでも闘う気持ちがある人には立ち上がってほしい。そういう人に対し労働組合は味方になってくれる。きっと一緒に闘ってくれる人がいる。このことを知ってほしくて作ったところがある。

 ただ、ひとりでも闘えることや、労働組合が力になってくれることがあまりにも知られていない。ここまで知られていないとは思いませんでした。

 だから、交渉できる余地があることを知ってほしいと改めて強く思いましたね。

 『仕方ない』と泣き寝入りしなくていい。心当たりがないのに待遇を下げられたり、嫌がらせを受けて辞めざる得なくなったりと言う場合、ほとんどのケースは会社や経営者側になにかしらの不当な対応がある。きちんと法に照らして交渉すれば、必ずとは言い切れませんけど、状況を変えることができる。

 コロナ禍で実際に経営が成り立たなくなってしまった会社は確かにあります。ただ、一方で、経営は傾いていないのに、コロナ禍を言い訳にして解雇をちらつかせたりしているところもある。

 経営者側のいうことを鵜呑みにしないで、辞める前にひとつ踏みとどまって交渉する選択がある。そのことが作品を通じて、知ってもらえたらと思います。

 労働組合でこういうことができる。会社で理不尽な目にあっている人の即戦力になるというか。こういう闘い方があるんだというか。この映画が、抗うためのツールになってくれたらなと。

 もちろん1本の映画ですから、エンターテインメントとして見てもらいたい気持ちはあるんですけど、そうもいってられない事態に今なりつつある。経営者も雇用者も追い詰められている。でも、だからといって経営者が横暴になっていい理由にはならない。経営者の方々にとっても経営の在り方を考えるきっかけになってくれたらうれしい。常々、経営者にも観てほしいと訴えかけてきたんですけど、その気持ちもこういう状況になってさらに強くなりましたね」
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