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「怠ける権利!」学習会を終えて [組合活動]

10章にわたって「怠ける権利!」を主張することの背景だとか時代だとか社会だとかを見てきました。
まだ「怠ける」ということが、言葉が、悪いことのように思える人がいたら、それはまだ学習が足りていません(笑

「怠ける」ことが、とても難しくなっている社会です。
自然と、リラックスして、普通に怠ける社会を目指しましょう。

参加者の感想です。

きょうの業(わざ)を なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽しき 円居(まどい)せん

怠ける権利は、この歌詞のような当たり前の生活を目指しているではないかと・・・・参加者の感想から思わされました。
仕事が終わればあとは楽しい団欒をする・・・そして安らかな眠りにつく・・・だけです。

いつまでも長く仕事をして、家に帰ってからも仕事のことを考えるのはとてもストレスなことですからね。
今は、そのような働き方になっているんでは?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・i以下、参加者の感想


今日は、仲間たちとの学習会をしました。
そこで今まで題材として使っていた「怠ける権利」という本を貸していただきました。
まだ途中ですが、とても面白いです。このような本を読んでいると、心が落ち着き、元気が出てきます。
この本では、日本の世の中で右向け右の方向に、こう思わされていることに対して素で異論を唱えているからです。
例えば、松下幸之助は日本で経営の神様として崇拝、尊敬されていますが
この本では彼が行い、残した絶大なる負の遺産とそれによる計り知れない犠牲について書かれています。

こういう、空気に反して素で書いている本は、私を元気にさせます。
私も、松下氏がなんでこんなに神様扱いされているのか、全くわからなかったし建築家のおじちゃんは、「日本を破壊した戦犯」と言ってとても嫌っておられます。


学習会の締めくくりに、どんな社会を望んでいるかをみなで言っていきました。

ある人は、あまりにも生きづらい社会にいるから、どんな社会を望むと聞かれても俄かに答えられず困惑しつつ、「どこどこ(会社)で何(仕事)をしている〇〇です」という肩書がないと人との繋がりが絶たれる社会ではなく、そういうのがなくても、人との繋がりの中にある社会と言われました。

日本では、それがなくなったら即 はみ出し者 落伍者 敗者 としての位置づけになってしまいます。
そういう社会は、成熟の反対の、野蛮な社会だと思います。

フランスでは、「自立」は経済的自立とは関係ないと、フランス居住経験の長い作家が言っていました。
ではどういうのが自立だとされているのか、ぜひ書いて欲しかったけど書かれてはなかったです。(私が読み取れなかったのか)


私は、遠き山に日は落ちての歌詞みたいな暮らしができる社会を望んでいると言いました。


遠き山に 日は落ちて
星は空を ちりばめぬ
きょうの業(わざ)を なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽しき 円居(まどい)せん

この自然な生活が叶わない社会に私たちは、不本意にも置かれています。
私はこの詞のような生活を望んでいるのだから、それに反するものを受け取らないようにと思いました。
知らず知らずのうちに受け入れてしまい、時にはその一過性の蜜の味を喜び、私の望みと反対の社会を支えてしまっていると思います。

その点、建築家のおじちゃんは哲学と自身の生き方が一重に合わさっていて、筋金入りでぶれなくてすごいです。
彼は、自分の望まない社会を支えているものを、一切受け取ろうとしない人です。その嗅覚、見極め力がすごいです。





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西鉄バス高速バスの精神障害者割引

西鉄バスの精神障害者割引、高速バスで適用拡大です。
それにしてもJRはまだですかね。


西鉄バスが、2019年7月1日から高速バスの精神障がい者割引の適用路線を拡大しました。福岡~下関線と、北九州~大分線が新たに対象となります。

(公式サイト) http://www.nishitetsu.jp/pdf/bus/unchin_waribiki2019.pdf
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毎日新聞社説 [ニュース記事など]

国はコストを企業に転嫁し、企業は助成金目当て・・・・制度そのものが問われるが、
まさか、障害者を雇用して解雇するなどあってはならないことだろう。
それは、障害者雇用以前のごく当たり前の労働問題であり、人権の問題であるから。
「看板」だけの障害者雇用は、差別を助長するだけではないか。


民間企業の障害者雇用 モラルが問われる実態も 毎日新聞2019年7月15日 東京朝刊



働く障害者が増えている。厚生労働省の調査によると、2018年度に民間企業が雇用している障害者は計82万1000人で、前回調査(13年度)より20万人近く多い。

 特に伸びているのは精神障害者で、前回より約15万人も増えた。知的障害者も約4万人増加した。

 ただ、就職した障害者の4割以上が1年以内に離職しているという調査結果もある。特に精神障害者の離職率は高い。人間関係のストレスに過敏で、環境によって心身の状態が変化しやすい特性に会社側が配慮できていないからでもある。

 企業の中には、障害者雇用を請け負う会社やNPOと契約し、採用から仕事の提供まで委ねている例もある。障害者と雇用契約は結んでいるが、実態は請負会社にお金を払って雇用率を買っているのと同じだ。モラルが問われるのは当然である。

 精神障害に詳しい福祉施設の協力を得て就労現場の改善に努め、定着率を上げている企業もある。そうした意欲的な企業と、請負会社に「丸投げ」している企業との線引きが難しいため、厚労省もメスを入れられないのが実情だ。

 民間企業の法定雇用率は13年に1・8%から2・0%へ、18年には2・2%へと引き上げられた。

 企業で働くことが難しいと思われてきた障害者についても、企業は採用の枠を広げて雇用率の達成を図ってきた。雇った障害者の仕事を確保するのが難しく、赤字を出しながら雇用に努めている企業も多い。

 雇用率が達成できなければ労働局から厳しく指導され、納付金支払いを命じられるためだ。企業名を公表されるリスクもある。雇用を請け負う会社やNPOの参入が相次いでいる背景にはそうした実情がある。

 政府としては就労する障害者が増えれば、福祉のコスト削減につながる。社会保障費の抑制圧力が強まる中で、「自立」を名目に企業へコストを転嫁しているとの批判もある。

 障害者に企業就労の機会を広げ、自立を促すことは大事だ。しかし、目先の雇用率にこだわって大事なものを置き去りにしてはならない。

 障害者雇用は曲がり角に来ている。働くことを通して生きがいを感じ、社会に参加している実感を得られるような就労を目指すべきだ。
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怠ける権利!学習会 [イベントなど告知]

6月末に無事に組合大会を終えたフリーターユニオン福岡。
14年目もよろしくお願いします。
いくつかの解雇撤回闘争を抱えながら、これからもぼちぼちやっていきますので!

ということで、今回は怠ける権利学習の最終回とします。
第8章、9章、10章をまとめて面倒みますので(笑

教育をふりかえり、ベーシックインカムを語り、怠け者にどうやってなるかを話しましょう!

日時:7月20日(土)午前10時からだらだらやります。

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第8章 子どもと若者に「怠ける権利」を!


1「ゆとり教育」ってなんだ?──戦後教育を振り返る

「これだからゆとりは!」──二〇一〇年代の若者たち
「系統主義」と「経験主義」──教育思想の二つの流れ
「詰め込み教育」の時代──高度経済成長期
「生きる力」と総合的学習の時間
「ゆとり教育」の退場


2「ゆとり」って言うな!

「PISAショック」の謎
ランキング至上主義──新自由主義社会の教育改革
「学力低下」は幻だった?
「ゆとり」を敵視する国
教師と子どもに「怠ける権利」を!


3 若者にも「怠ける権利」を!──「自発的隷従」を超えて

天国か、地獄か──若者の人間関係
「空気を読むこと」=社会に出るための準備教育
ノーポピュラーカルチャー、ノーライフ
「私たちは埋没したい!」──「コミュ力」という名の妖怪
若者にも「怠ける権利」を!


4 本当は恐ろしい能力主義

「スクールカースト」とは何か
「すること」から「であること」へ──「超近代」の逆説
「友だち地獄」と「スクールカースト」を超えて
本当は恐ろしい能力主義──相模原の事件を考える
「人は皆、精神病者であり、身体障碍者である」──能力主義と自己責任論を超えて




第9章 ベーシックインカムと「怠ける権利」

1 人工知能はベーシックインカムの夢をみるか

名人がコンピュータに負けたころに棋士たちの世界で起こったこと
「機械との競争」──労働市場からの退場を強いられる人々
「スーパー子ども」──人工知能時代の「期待される人間像」
なぜ技術の発展が災厄となるのか?


2 グローバリゼーション──「一%」と「九九%」

グローバリゼーションとは何か
「禍福は糾える縄の如し」──ソ連崩壊の教訓
拡大する格差/「一%」に抗う「九九%」──反グローバル運動
「エリートの反逆」への「大衆の反逆」──ポピュリズムを生み出したもの
地域通貨──庶民の「生きる力」


3 ベーシックインカム──「怠ける権利」をめぐる攻防

ベーシックインカムとは何か?
「怠ける権利」をめぐる攻防/本当は恐い福祉国家
「働かなくてもいいじゃない」──ホリエモン「参戦」のインパクト
「怠ける権利」より「働く権利」を!──左派・リベラルの主張


4 ベーシックインカム導入で人々は働かなくなるか?

「フリーライダー」大歓迎!──九割の労働が必要なくなる未来
ルトガー・ブレグマン『隷属なき道』
「負債としてのお金」──銀行支配が強いる経済成長
「お金は人権だ!」
BIを可能にする国民的合意とは?





第10章「なまけ者になりなさい」

1 水木しげるの幸福論

水木しげるは「怠け者」か?
水木サンの幸福論


2 若者を過労死へと駆り立てるものは?

「学生消費者主義」──「上から目線」の若者たち
「わがままな消費者」と「忠実な労働者」──若者たちの二面性
「他人との比較」はやめられない
「好きの力」を信じた挙句に──「やりがい搾取」から過労死へ


3 坂道を下る──二一世紀的ライフスタイル

成長の時代の終わり──二〇三〇年の世界再訪
エネルギー革命の末路──福島第一原発事故
地方分権の方へ──坂道を下る①/自営業の復権──坂道を下る②
兼業社会の方へ──坂道を下る③


4「怠ける権利」を阻むものは?──長時間労働信仰とジェラシー

なお生き残る長時間労働信仰
練習をし過ぎると野球が下手になる──長時間労働神話に抗して
「働かざる者食うべからず」
ジェラシーが阻む「怠ける権利」


5 ゲゲゲのヴェブレン──「なまけ者になりなさい」

「親性傾向」と「製作者本能」──困難の中で培われた利他的な人間性
「怠惰な好奇心」とは何か
「プラグマティズム」──「怠惰な好奇心」の敵対者としての
「プラグマティズム」に支配された大学
宇沢弘文──水木とヴェブレンをつなぐもの①
前近代へのノスタルジア──水木とヴェブレンをつなぐもの②
「怠惰な好奇心」の赴くままに生きよ──ヴェブレンと水木しげるの教え


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