職場の「いじめ・嫌がらせ」と使用者の配慮義務

労働局への労働相談件数は年間４万件を超えるものとなっているようです。
そのなかでも、職場の「いじめ・嫌がらせ」といった内容での相談が増えていることが分かります。
一見、使用者の責任ではないような、労働相談とは違うとおもわれがちな内容ですが、働く人たちの多くが、相談にまで至らなくてもこういった内容での悩みを抱えているのも事実です。

働くことそのものの構造上の問題、使用者の問題、労基法上の問題などなどが絡み合っていることも確かですが、目の前の問題を解決することはどうしても不可欠になるでしょう。


まずは、「職場のいじめや嫌がらせ」の問題は、使用者の職場環境配慮義務に関することであり個人で解決できる問題ではないということを知ることから始めましょう。


慶応義塾大学の「法学研究」という雑誌に載せられた論文を紹介します。
働く人が、悩める人が、これを読む余裕はないかもしれませんが、近くにいる人、あるいは使用者が参考にしていたくことが重要ではないかと思います。



『職場の「いじめ・嫌がらせ」と使用者の義務ー救済と対策ー