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地域共闘で組合つぶしのための刑事弾圧をはねかえす!

※ユニオン北九州への組合つぶしのための刑事弾圧を許さない。
以下、ユニオン北九州の抗議文書


【6・28不当弾圧への抗議及び争議解決の申し入れ】

7月21日、日鹼運輸に対する6/28不当弾圧への抗議および争議解決の申し入れ行動を行いました。これは、7月6日予定していた申し入れを延期し、あらためて(平和・人権・労働)北九州共闘センターのよびかけで行なわれた争議共同行動です。
 全国一般労働組合北九州支部(山岡委員長)・北九州地区労働組合総連合(永冨議長)・北九州地域一般労働組合(堀田委員長)・北九州争議団共闘会議(中村議長)・北九州共闘センター(竹内議長)、および全国一般北九州合同労組(ユニオン北九州)の仲間約35名が参加してくれました。
 街宣車2台を先頭に門司港→下関→小倉の行程で、①北九州埠頭、②日本交通産業、③日鹼運輸、④ICE(人材派遣会社)の4社に抗議申し入れを行ないました。
日鹼運輸に対する申し入れは、6月28日の家宅捜索以来はじめての行動です。当該が会社で暴行を受けたのは昨年7月20日だったので、ちょうど一年後の7月21日。新たな闘争の始まりとも言える記念すべき一日です。
 
 日鹼運輸への申し入れに際しては事前に構内集会を開催し、6/28弾圧の経過と組合の見解、今後の方針が委員長・書記長から述べられ、当該から現職復帰にむけた決意が表明されました。結集した仲間からは、「弾圧をわがこととして受けとめている。ともにはね返していこう!」と熱い連帯あいさつを受けました。
 ユニオン北九州は26年前の組合結成当初の下田産業闘争で、1997年に委員長がでっちあげ不当逮捕されるという警察権力による過剰な弾圧を撥ね返すなかで、組合員の団結を強化し、今日に至る柔軟かつ強固な組合組織を形づくってきました。

 4半世紀ぶりの家宅捜索はかつての紙ベースではなく、パソコン・スマートフォンを主体とするもので、組合活動に相応の支障をきたしていますが、66点におよぶ押収品の返還請求をしつつ、組合の機能回復を進め、通常の組合活動を回復しつつあります。
 6月28日の家宅捜索から早1月。この間、私たちは今回の弾圧の意図・中身について詳細に検討・分析するなかで、労働組合弾圧を強行した福岡県警公安の捜査能力を疑いたくなるような不備、思考能力のなさ、稚拙さに驚きを禁じ得ないでいます。
 そもそも、昨年12月17日の日鹼運輸の親会社ジールに対する申し入れ行動について、福岡県警公安は、その実態を把握していたのか?それ以前から組合が行なってきた日鹼運輸との団体交渉には当初からジールの総務課長が出ており、団交の席上「どういう立場で?」ときくと、同総務課長は「日鹼運輸の人事・労務はジールが一括して行なっている」と答えています。当事者性があるどころか、当事者であることを会社自ら主張し申し出ているのです。
 こういう初歩的なことも知らないで、福岡県警公安はジールからの被害届を受けておきながら、事情聴取もせず半年間放置した揚げ句、今になってとつぜん「ジールは別会社で当事者性がない」ということを根拠として、摩訶不思議な家宅捜索を強行したのです。
 日鹼運輸の事案については現在、福岡県労働委員会で審理の真っ最中であり、組合事務所には分厚い準備書面が何冊もきれいに綴じて置かれています。もちろん、そのなかには、ジールは当事者であることを認める総務課長の発言を収録した団交記録も含まれています。
 しかし、家宅捜索員はそれには関心を示さず、押収もせず、パソコンと書記長のスマホ、手帳を取り上げて満足して帰って行ったのです。
 凄い!としか言いようがありません。新人研修とか実績づくりとか県警公安にも都合はあったと察しますが、容疑の証拠さがしではない何ともお粗末な家宅捜索をしてしまっているばかりか、本来の目的は警察主導の労働組合つぶしのための情報収集にあったのではないかと疑わざるをえません…。(^_^;)


 今回の不当弾圧に対して、全国の仲間から発せられた抗議、組合への激励メッセージに、組合員一同、心より感謝申し上げます。組合は弾圧にもよく学び、さらに強くなって闘う決意を打ち固めています。
 天真爛漫な?県警公安のあずかり知らぬ所で、今まさに日鹼運輸争議は佳境を迎えています。
 組合は、警察権力による今回の刑事弾圧を労働運動全体に仕掛けられた組合つぶしの不当弾圧として糾弾するとともに、労働組合としてしぶとく交渉を積み上げてきた内容を根拠に、当該組合員の現職復帰を法律に則って着々と進めていきます。今後変わらぬ御支援、よろしくお願いいたします。m(__)m
(※以下、「6/28不当弾圧への抗議及び争議解決の申し入れ」)


                                                  2021年7月21日

日鹸運輸有限会社
  代表取締役  仲村 龍二 様
                 全国一般労働組合福岡地方本部
                執行委員長  山 岡  直 明
            北九州合同労働組合(ユニオン北九州)
             【福岡地本 ユニオン支部】
             執行委員長  本 村   真

               6・28不当弾圧への抗議及び争議解決の申し入れ


1、不当弾圧を許さない

①6月28日早朝、福岡県警は、当労組委員長・書記長を被疑者として昨年12月17日の日鹸運輸親会社であるジール株式会社への申し入れ行動に対し「不退去罪」を理由に、40名の警察官をもって、当労組組合事務所、委員長自宅をはじめとする組合員宅、計6か所において不当な家宅捜索を行い、66点にわたるPC機器・記録装置・通信機・書類などを押収した。
②この家宅捜索と押収は、12月17日「不退去」容疑に必要なものをきちんと調べもせず、当労組組合員全職場の交渉や福利厚生に関する活動を一時的に不可能に追い込むかのような目的を逸脱したものである。
③また事情聴取では、「組合の金の流れ」や「なんぼ動員費でもらっているか」などの、とんでもない聴取を行っている。
④この弾圧は、日鹸運輸闘争を弾圧するばかりか、組合そのものを破壊せんとするものであり、貴社が警察と結託した前代未聞の行為と言わざるをえない。

2、12・17行動の正当性
①12月17日ジール本社申し入れ行動は、「不退去」罪などにまったく当たらぬ正当な労働組合活動である。すべては久保課長の「大噓」が原因の山口の暴力と、それに乗じた会社の江口と組合への排除攻撃の継続・争議解決に背を向けた姿勢と、社長の団交出席拒否の無責任と逃亡がもたらしたものである。きちんとした誠実な争議解決が行われ、江口組合員の職場復帰と生活再建があれば、ジールへの申し入れ行動の必要性は、そもそもないものであった。
②そもそも、ジールは、当労組と日鹸運輸の最初の団体交渉から、親会社として上野課長が出席をし、当労組との間に親会社として団体交渉の主体として参加をしていたのである。一般的に別法人であるとかの前に、労使交渉の主体として自ら積極的に位置していたのである。
③また当日、ジール上野課長は、本村委員長との間に、行動をやめてくれとする意見を述べ、申し入れ書を受け取ることについて協議を行った結果、了解し、申し入れ書を受け取るまでの間、待機をしたのである。実際に上野課長は、組合側の集会後に丁寧に申し入れ書を受け取り、周囲の警察官もそれを確認している。当日の行動に対し、上野課長は承認をしていたのである。
④そして承認がされていないとすれば、パトカー3台・交番からの警官3~4名は、会社の110番で来ているのであるから、違法行為を制止すべき警察としての行動を何故、とらなかったのか。110番できた警察官たちが違法行為がないと判断し、当日の申し入れ行動を承認しているのである。
⑤そうした上記3点をみても、12月17日の申し入れ行動は、労働組合の正当な活動である。
⑥さらには被害届の提出された時期すらまったく不明なものであり、今次弾圧は、労働委員会での係争というステージにおける愚にもつかない「答弁書」しか出すことができない日鹸運輸・ジールが、一挙に刑事弾圧という手段によって警察と結託し、闘争を根こそぎ組合ごと潰そうした弾圧に他ならない。

3、抗議と弾圧を粉砕する決意
①しかし、我々は知っている。不当な弾圧によってつぶれた組織や闘争はない。弾圧によるたたかいの萎縮や、内部の団結の自壊によってこそ、はじめて弾圧は意味をなすのである。
②我々は、弾圧にひるまず、闘うための団結を強め、さらに闘う。整然と引くも進むも共に行う。ユニオン北九州は、そのようにして、これまでの数々の弾圧を粉砕してきた。
③当労組は日鹸運輸及びジールに対し、6・28弾圧に厳重に抗議を行うとともに、今後も争議解決要求を継続し、闘いの勝利解決をめざすことを、ここに表明をする。

                                                          以上
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